必見スポットスルタンアフメット地区のスポットに続き、今回の記事ではスレイマニエ・モスクについてご紹介します。
スレイマニエ・モスクは他の観光スポットから離れているため、観光客は少なめですが、オスマン建築の最高傑作と言われる隠れた必見スポットです。
スレイマニエ・モスクについて
スレイマニエ・モスクはオスマン帝国の最盛期のスルタン スレイマン1世の命により1557年に完成しました。
当時の宮廷建築家で、トルコ史上最高の建築家と呼ばれるミマール・スィナンが設計し、オスマン建築の最高傑作の一つと言われています。
スレイマニエ・モスクは礼拝堂のほか、学校、病院、給食所、宿泊所、商業施設など多くの付属施設を持つ複合施設群を形成しています。
スレイマニエ・モスクへのアクセス
スレイマニエ・モスクはイスタンブール旧市街の7つの丘のひとつの頂上に位置します。
アクセスはやや不便で、最寄り駅はメトロの「Vezneciler」駅です。そこから徒歩10分ほどの距離にあります。
スルタンアフメット地区からも徒歩30分ほどの距離ですので、おすすめはしませんが、歩こうと思えば歩けます。
- Süleymaniye Mah, Prof. Sıddık Sami Onar Cd. No:1, 34116 Fatih/İstanbul
営業時間と入場料
営業時間・定休日
営業時間=9:00〜19:00
これだけのモスクにもかかわらず、情報が非常に少なく、Googleマップにも電話番号や営業時間の記載はありません。
また、公式WEBサイトも探すことができませんでした。
私が行った時は上記の営業時間でしたが、冬場は変わる可能性があります。また、金曜日やその他の日も旅行者が入れない時間がある可能性があります。
注意点
モスクですので、タンクトップや短パンなど肌の露出の多い服装はNGです。
女性の方は髪の毛をヒジャブやスカーフで覆う必要があります。
ヒジャブや肌を隠すためのガウンはモスクで借りることもできます。
入場料
入場料は無料です。
所要時間
見学にかかる所要時間は庭や墓地まで見学すると60分程度です。
見どころ
スレイマニエ・モスクの外観
主礼拝堂は前後59m、左右58mのほぼ正方形に近い形をしています。直径27.5m、頂点の高さは地上53mに達する大ドームを持ち、大きなモスクが目白押しのイスタンブール旧市街でもひときわ目を引くモスクです。
ミナレットの数は違いますが、正面から見るとスルタンアフメットモスクとよく似ています。
外観に関しては、ブルーモスクと呼ばれるスルタンアフメットモスクよりもスレイマニエ・モスクのほうがブルーはっきりとしています。
スレイマニエ・モスクの内部
内部は非常に明るく開放感がありますが、大ドームを支える小ドームや柱の工夫によって広く明るい空間を実現しているそうです。
スレイマニエ・モスクの内部もイズニックタイルやステンドグラスで装飾されています。
赤を基調に非常に綺麗な装飾が施されていますが、スルタンアフメットモスクと比較すると、装飾はやや控えめでしょうか。
墓地と裏庭
スレイマニエ・モスクの北側は墓地になっていて、スレイマン1世の皇后の墓廟やモスクの設計者ミマール・スィナン自身の墓もあります。
また、スレイマニエ・モスクは丘の上にありますので、モスクからの眺望は忘れずに楽しみたいものです。
西側の庭からはイスタンブールの新市街地 ガラタ側や金角湾を見ることができます。
まとめ
スレイマニエ・モスクはスルタンアフメット地区から少し距離があるためか、訪れる観光客も少なめです。
しかしながら、このモスクはオスマン建築の最高傑作と呼ばれるだけのことはあり、一見の価値はあります。
モスクそのもののみならず、その庭からの金角湾の眺めは絶品です。
ぜひ、イスタンブール観光の際にはスレイマニエ・モスクまで足を延ばしてください。