こんばんは。
今回の記事では、イスタンブール観光の目玉のひとつであるトプカプ宮殿についてまとめます。
トプカプ宮殿は広大な敷地に見どころが点在していますので、どの程度時間を割けるかによって見るポイントも変わってくると思います。
以下、見どころを中心にトプカプ宮殿についてご紹介します。
トプカプ宮殿について
トプカプ宮殿はトルコ語で「大砲の門」宮殿の意味です。英語ではTopkapiと表記されます。
コンスタンティノープルを陥落させたメフメト2世により建設され、15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主が居住し、執務を執り行っていました。
トプカプ宮殿と呼ばれるようになったのは、19世紀にスルタンが去った後からで、それまでは新宮殿を意味する「イェニ・サライ」と呼ばれていました。
宮殿は現在は博物館として公開されています。非常に保存状態が良いのですが、増改築を繰り返していますので、15世紀から現在の姿を保っていたわけではありません、
トプカプ宮殿のロケーション
トプカプ宮殿は、スルタンアフメット地区に位置していますが、スルタンアフメットモスクやアヤソフィアからは少し離れており、一番近いアヤソフィアから徒歩7,8分ほどの距離があります。
トラムを利用する場合には、「Sultanahmet(スルタンアフメット)」駅から徒歩10分です。
Cankurtaran Mh., 34122 Fatih/Istanbul
電話番号:+90-212-512-04-80
営業時間と入場料
営業時間・定休日
4月15日〜10月30日=9:00~19:00
11月1日〜4月14日=9:00~17:00
定休日=火曜日
イスラム教の祝日等、営業時間が変わることがありますので、訪問前にはオフィシャルサイトでご確認ください。
Topkapı Palace Museum Official Web Site
入場料
72トルコリラ(約1,400円)、ハレム=42トルコリラ(約810円)
トプカプ宮殿への入場料とは別に、ハレムへの入場は別料金がかかります。
所要時間
見学にかかる所要時間は2時間〜2時間半ほどは必要です。
すべてをじっくり見る場合は半日は必要になります。
トプカプ宮殿の見どころ
トプカプ宮殿は大きく分けて5つの区域から成り立っています。第一庭園、第二庭園、第三庭園、第四庭園、そしてハレムです。
皇帝の門
「皇帝の門」は宮殿の正門です。アヤソフィアの後方にあります。
皇帝の門を抜けると第一庭園があります。
第一庭園と挨拶の門
皇帝の門を抜けすぐ右手にあるのがアヤイリニ教会(聖エレーネ教会)です。
簡素な教会ですが、アヤソフアが建築されるまでは、ギリシア正教の総本山でした。
第一庭園は無料で入場できますので、多くの地元の方が思い思いの時間を過ごしていました。
第一庭園の突き当りにある「挨拶の門」の手前にはチケット売場があります。
ミュージアムパスを持っていない方は、このチケット売場で入場券を購入してください。
挨拶の門はトプカプ宮殿への入口となっています。かっては限られた人しか入ることができない宮廷への入口で、この門を過ぎると本来の宮殿域となります。
現在はセキュリティチェック及びチケットゲートとなっています。
第二庭園と幸福(至福)の門
第二庭園は公式行事に使われた広場で御前会議の開かれた「ドームの間」など外廷施設が取り巻いています。
第二庭園の奥には「幸福(至福)の門」があります。
幸福の門を過ぎると第三庭園がある内廷とよばれるスルタンとその側近しか入ることができなかった私的スペースが広がります。
第三庭園
幸福の門をくぐるとすぐに「謁見の間」があります。
スルタンは政府高官や海外からの要人たちと謁見していました。
第三庭園には「聖遺物館」もあります。同じ第三庭園にある「宝物館」が休館中ですので、一番の人気でした。
聖遺物館の内部は撮影禁止になっています。
預言者ムハンマドのヒゲとか歯とか、外套とか、足跡とかが安置されていますので、ムスリムの方は非常に熱心に見学されていました。
宝物館
トプカプ宮殿の最大の見所のひとつである宝物館は現在改装中で見ることができません。再開日は未定となっています。
宝物館には歴代スルタンが収集した宝物が展示されています。
特に、漁師が拾った原石をスプーン職人がスプーン3本と交換したといわれる「86カラットのダイヤモンド」や、柄には3つの巨大なエメラルド、鞘にはダイヤがちりばめられている「トプカプの短剣」などが見ものです。
第四庭園
時間の関係で行くことはできませんでしたが、第四庭園にはイズニックタイルが美しいバグダットの東屋があります。
バグダッドの東屋からは新市街のシンボル・ガラタ塔やボスフォラス海峡につながる金角湾の眺望を楽しむことができます。
ハレム
かつてハレムには、スルタンのために集められた300人近くの女性たちとその世話係の宦官が暮らしていました。
ハレムに入場するには別料金がかかります。それでもハレムは見学する価値があると思います。
ハレムの内部は美しいイズニックタイルで装飾されています。
こちらは「皇帝の間」。スルタンはこの部屋で踊る女性達の中から、その日の夜を共に過ごす女性を選んでいたそうです。他のどの部屋よりも豪華です。
まとめ
トプカプ宮殿は広大な敷地に複数のスポットが点在しています。
私は時間の関係で駆け足での見学になってしまいましたが、今回記事にまとめてみて、見ることができなかったスポットが多いことに改めて気づきました。
トプカプ宮殿を訪問される際には、事前に興味のあるスポットをチェックしそれらを集中的に見学されるのが良いと思います。