前回のアヤソフィアに続き、今回の記事ではイスタンブール観光の目玉の一つであるスルタンアフメットモスクをご紹介します。
スルタンアフメットモスクは、ブルーモスクとも呼ばれ、世界で最も美しいモスクと言われています。
スルタンアフメットモスクについて
スルタンアフメットモスクは世界遺産イスタンブールの歴史地区を代表するスポットです。トルコ語では「スルタンアフメットジャーミィ」と言います。
オスマン帝国のスルタン アフメット1世の命により建造され、7年の歳月をかけ1617年に完成しました。「世界で最も美しいモスク」と評されます。
現在、世界で唯一6本のミナレット(尖塔)をもつモスクです。
内部は、数万枚のイズニク製の青い装飾タイル(イズニックタイル)やステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれます。
スルタンアフメットモスクへのアクセス
スルタンアフメットモスクはトラムの「Sultanahmet(スルタンアフメット)」駅から徒歩4,5分ほどの距離です。
- Sultan Ahmet, Atmeydanı Cd. No:7, 34122 Fatih/İstanbul,
- 電話番号=+90 212 458 44 68
営業時間と入場料
営業時間・定休日
8:30〜11:30、13:00〜14:30、15:30〜16:45
金曜日=13:30〜
定休日=なし
*祭日など営業時間が変わることがありますので、オフィシャルサイトでご確認ください。
入場料
無料(出口で寄付が可能)
注意点
モスクですので、タンクトップや短パンなど肌の露出の多い服装はNGです。
女性の方は髪の毛をヒジャブやスカーフで覆う必要があります。ヒジャブはモスクで借りることもできます。
また、モスクの内部に入るためには靴を脱ぐ必要があります。脱いだ靴を入れるビニールは用意されていますが、あまり大きなものではありませんので、ブーツなどかさばる靴は避けたほうが無難です。
所要時間
見学にかかる所要時間は40分程度です。時間帯によっては入場までに時間がかかることがあります。
おすすめは比較的空いている朝の時間帯です。
見どころ
スルタンアフメットモスクの外観
外観は非常に均整がとれており、重厚感に溢れ圧倒的な存在感があります。
いままで多くのモスクを見学しましたが、これほどまで歴史を感じることができるモスクは初めてです。
冒頭に触れたように、スルタンアフメットの特徴である6本のミナレットについての逸話が、日本・トルコ協会のWEBサイトに掲載されていましたので、引用します。
スルタン アフメット1世は、「アルトゥン(金)のミナレットを建てよ」と命じたところ、建築家が聞き間違え、「アルトゥ(6)」のミナレットを建てたとか。当時、6本のミナレットは聖地メッカのカーバ神殿にしかなかったため、恐縮したスルタンは、メッカに7本目のミナレットを寄贈したのだそうです。
現在ミナレットの一部は補修工事中のうえ、角度が悪く全てのミナレットを1枚に収めた写真は取れませんでしたが、折角ですのでパブリックドメインの画像を1枚下に貼っておきます。
また、私は見ることができませんでしたが、夏の間は夜間ライトアップされ、幻想的な姿を楽しむことができるそうです。
ライトアップされた姿もWikipedia Commonsから1枚貼っておきます。
Benh LIEU SONG [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
スルタンアフメットモスクの内部
重厚な外観とは一転して、内部は非常に繊細に装飾されています。
その主役は青を基調とした2万枚以上ものイズニックタイルです。幾何学模様や自然の花々など、イスラムの伝統的な装飾文様が精緻に施さています。
また、どの窓も様々なデザインのステンドグラスで装飾され、太陽の光を優しいブルーに変えモスク内部に取り込んでいます。
豆知識 その1
世界にはもう一つブルーモスクと呼ばれるモスクがあります。
マレーシアのシャーアラムにある「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク」です。
以前、私も行ったことがあり、記事にもしていますのでよろしければ合わせてご覧ください。
豆知識 その2
スルタンアフメットモスクは今までご紹介したとおり豪華で実に見事なモスクです。これだけのモスクを建造するためには、当然、莫大な建築費がかかっています。
その建築費がオスマン帝国の没落のきっかけになったとも言われています。
まとめ
前回ご紹介したアヤソフィアと並び楽しみにしていたスルタンアフメットモスクですが、重厚な存在感に圧倒されました。
今まで見たモスクの中で圧倒的にNO1です。
世界で最も美しいモスクという称号にふさわしいモスクだと断言できます。