こんばんは。今月は出張が多く、月の半分が海外にいるという状況です。
そのため、日本にいる間も仕事が集中して全くブログの更新ができていません。
ブログ開設以来最低の更新ペースです。
そんな折り、出張中の僅かな自由時間を利用して、火災後のノートルダム大聖堂を見に行ってきましたので、簡単にレポートします。
ノートルダム大聖堂について
ノートルダム大聖堂はフランス、パリのシテ島にあるゴシック建築を代表するローマ・カトリック教会の大聖堂です。
世界遺産「パリのセーヌ河岸」の構成資産でもあります。
私は、去年の出張の際にセーヌ川クルーズを利用し、外から見たことはあったのですが、近くからは見たことがなかったので、今回のパリの出張中にぜひ見に行こうと予定していました。
2019年4月15日の火災
2019年4月15日の夕刻に大規模な火災が発生し、屋根の尖塔が崩落しました。リアルタイムでテレビでニュースを見ていましたが、尖塔が崩れ落ちる様子はかなりショッキングな映像でした。
テレビニュースでは、現地で実施されていた改修工事が火災の原因になった可能性があると報じられています。
幸いなことに、寺院に保管されていた文化財・美術品の一部は、消防士により運び出されるなどして焼失を免れたそうです。
巨大なパイプオルガンも無事でした。
現在のノートルダム大聖堂の様子
私がノートルダム大聖堂に行ったのは火災の4日後の4月19日です。
想像以上に多くの観光客が押し掛けており、周辺はかなり混雑していました。
当然敷地内には入ることはできず、遠くから眺めるのみです。
正面から見ると、クレーン車のはしごがかかったままですが、火災前とあまり違いはありません。
次に、ちょっと角度が異なりますが、側面から眺めを昨年撮った写真と比較してみます。
こちらは2018年にクルーズ船から撮った写真です。
一方、こちらは2019年4月19日現地で撮った写真です。尖塔がなくなっていることがわかります。
今後の修復計画について
フランスのマクロン大統領によって開かれた大聖堂の再建に関する会議で、焼失部はパリ夏季オリンピックの開催年である5年以内にまでに再建が可能であることや焼失部以外の補強も必要であることが確認されています。
また、世界中から多額な寄付が集まっていますが、フランス国内では「人間より石が優先されるのか」といった声や抗議もあります。
実際、フランス現地の知り合いはこの火災に関してあまりコメントせず、冷めた印象でした。
まとめ
フランス国内では色々な感情があるようですが、ノートルダム大聖堂はゴシック建築を代表する聖堂であり、フランスだけではなく文字通り世界共通の遺産ですので、個人的には一刻も早く再建されることを願っています。