平泉旅行の最後の訪問地は中尊寺です。
中尊寺を思う存分楽しみたかったために、観光の最後にまわし、時間ギリギリまで楽しむことにしました。
中尊寺について
天台宗東北大本山。850年慈覚大師円仁により開山されました。
12世紀はじめ、奥州藤原氏初代清衡が前九年・後三年の合戦でなくなった命を平等に供養し、仏国土を建設するため大伽藍を造営しました。
藤原氏滅亡後、度重なる火災により、大部分が消失しましたが、金色堂だけが創建当初のまま残り、その堂内には奥州藤原氏4代の御遺体が納置されています。
松尾芭蕉が「奥の細道」で「五月雨の降残してや光堂」と読んだことでも有名です。
讃衡蔵(さんこうぞう)には、国宝や重要文化財など、多数の仏教美術工芸品が収納されています。
世界遺産の構成資産であり、境内全域が特別史跡の指定を受けています。
アクセス方法
中尊寺もるんるんバスのバス停がありますので、バスでのアクセスが簡単です。
住所:〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
拝観料と拝観時間
中尊寺自体は無料で見学可能ですが、金色堂と讃衡蔵・経蔵・金色堂覆堂は拝観料が必要になります。
- 拝観料: 大人=800円、高校生=500円、中学生=300円、小学生=200円
- 拝観時間:8:00〜17:00(11月4日から2月28日は16:30)
主な見どころ
月見坂
中尊寺は標高130メートルほどの東西に長い丘陵に位置しているため、月見坂が古くから本堂・金色堂へと参拝する人々の表参道として利用されてきました。
右手からは奥州藤原氏に縁の深い束稲山・北上川・衣川を眺望することができます。
本堂
中尊寺の中心となる堂塔のひとつで、現在の本堂は明治42年に再建されたものです。
本尊の釈迦如来坐像は丈六仏という一丈六尺の大きな仏様です。
金色堂
1124年の造立で、現存する唯一の創建遺構です。拝観は有料です。
堂全体を金箔で覆い、皆金色の極楽浄土を現世に表しています。
内陣部分は、南洋の海からシルクロードを渡ってもたらされた夜光貝を用いた螺鈿細工や象牙、宝石によって飾られており、平安仏教美術の最高峰が一堂に会しています。
須弥檀の中心の阿弥陀如来は両脇に観音勢至菩薩、六体の地蔵菩薩、持国天、増長天を従えており、他に例のない仏像構成です。
須弥檀の中に初代清衡、向かって左の壇に2代基衡、右の壇に3代秀衡の御遺体と、4代泰衡の首級が収められています。
堂内は撮影禁止のため、内部の様子は公式WEBよりご覧ください。
讃衡蔵
讃衡蔵は奥州藤原氏の残した3000点をこえる国宝・重要文化財を収蔵する宝物館です。
展示室には、平安期の諸仏、国宝中尊寺経、奥州藤原氏の御遺体の副葬品などが納められています。
讃衡蔵も有料エリアで、残念ながら内部は撮影禁止です。
所要時間
中尊寺はかなり広く、上記の見どころ以外にも多くの観光スポットがありますので、くまなく見ると2〜3時間以上かかります。
参拝時間が限られている場合は、あらかじめ見たい場所をチェックし、効率的に回る必要があります。
食事は中尊寺周辺で
平泉の他の観光地の周りにはあまり食事をとれる場所がなく、中尊寺周辺が一番充実しています。
そのため、平泉観光のプランを決めるときに食事は中尊寺周辺でとられるのが良いと思います。
まとめ
平泉観光のメインともいえる中尊寺ですが、 金色堂をはじめ見どころが満載です。
何と言っても、金色堂と讃衡蔵は平安仏教美術の宝庫ですので、有料にはなりますが、中尊寺観光では外せません。
時間があれば金色堂覆堂にある修復のビデオをぜひご覧ください。25分ほどの長いビデオですが、金色堂が当時の姿を保つためにどのように修復されたが分かり、非常に興味い深い内容になっています。