平泉文化遺産センターで平泉の歴史をひと通り学んだ後は、無量光院跡と柳之御所遺跡を目指しました。
順路的には中尊寺が近いのですが、中尊寺は一番最後に行きたかったので、先に無量光院後と柳之御所遺跡に行きました。
無量光院跡について
無量光院跡は奥州藤原氏3代秀衡が、宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した寺院跡です。世界遺産の構成資産であり、全域が特別史跡に指定されています。
広大な境内地の中心に池があり、その中島に本堂となる阿弥陀堂が建てられていました。
調査の結果、阿弥陀堂の柱間や翼廊の左右が鳳凰堂より大きく、平等院の規模をも上回る寺院でしたが、度重なる火災で焼失し現在では土塁や礎石が残るのみです。
建物は東向きに作られ、敷地の西には金鶏山が位置していました。
庭園から見ると夕日が本堂の背後の金鶏山へと沈んでいくように設計されていて、浄土思想を体現していました。
現在は工事中のため、観覧場所からしか見学することができません。
せっかくなのでWikipedia Commonsから雪のない無量光院跡の写真を載せておきます。
tak1701d [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
無量光院跡へのアクセス
無量光院跡はるんるんバスのバス停がありますので、るんるんバスを利用するのが一番簡単です。また少し距離はありますが、平泉駅から歩くことも可能です。
住所:〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字花立地内
柳之御所遺跡について
柳之御所遺跡は、奥州藤原氏時代の政庁「平泉館」の跡と想定されています。
多くの建物跡とともに、当時の生活遺物が豊富に出土しています。
世界遺産への追加登録を目指しています。また、全域が史跡に指定されています。
地面からでている杭は建物の跡地です。
丸い輪は最終的に汚物を廃棄した汚物廃棄穴と想定されています。
遺跡内に40基ほど集中して見つかっています。
柳之御所遺跡のロケーション
柳之御所遺跡は無量光院跡から徒歩圏内にありますので、無量光院跡の見学の前後に訪問するのが効率的です。
住所:〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉柳御所
また以前は、道の駅近くに柳之御所資料館がありましたが、残念ながら現在は閉館になっています。
所要時間
無量光院跡と柳之御所遺跡の両方を回った場合、移動時間を含めて1時間弱あれば、かなりゆっくりと見ることができると思います。
無量光院跡だけでしたら、10分あれば十分だと思います。
まとめ
無量光院跡も柳之御所遺跡も一面が雪に覆われているため、 その全貌を理解することが難しかったです。
毛越寺の記事でも書きましたが、 平泉観光は雪のない時期がおすすめです。