以前の記事でご紹介した世界102ヵ国で使用できるAIRSIMを実際に使用してみました。
今回は事前の準備や使い方、実際に使ってみて感じたことをご紹介いたします。
AIMSIMについて
AIRSIMは旅行前に購入する必要があります。AMAZONで購入可能です。
AIRSIMについての詳細は以前記事にまとめましたので、ご参照ください。
事前準備
AIRSIM購入後、下記の手順が必要です。
- 専用アプリのインストール
- アクティベーション
- データプラン購入
いずれも現地に着いてからでも可能ですが、Wifi等インターネット環境が必要になりますので、旅行前に済ませておくことをおすすめします。
専用アプリ AIRSIM ROAM
使用にあたってはAIRSIMのアプリ「AIRSIM ROAM」をインストールする必要があります。当然アプリは無料です。
アクティベーション
アプリをダウンロードした後は、ICCIDを入力します。
ICCIDはアプリでSIMカードのバーコードをスキャンすることで入力できますので便利です。
ICCIDを入力した後は、SIMカードに書かれているアクティベーションコード、Email、国、日本国内の電話番号を入力するとアクティベーションが完了します。
データプランの購入
データプランは利用日の30日前から購入可能です。
プランは各国のプランに加え、複数国で利用できるコンボプランが用意されています。
今回はマレーシアとシンガポールで利用できるコンボプランを選択。
7日間で1日500MBまで高速通信ができるプランです。500MBを超えた場合は、通信速度が256kbpsに制限されます。
スクロールすると注意点が書かれていますが、気を付けるべきは1日プラン以外は香港時間の0:00をもって日付が変わるという点です。
「Select」をタップします。
次のページでも注意事項が再度表示されます。
「Select Voice Package」をタップすると、AIRTALKを選択するページに遷移します。AIRSIMは基本的にはデータ通信専用のSIMカードですが、AIRTALKを利用することにより、IP電話で通話が可能です。
AIRTALKを利用するためには専用の無料アプリをインストールする必要があります。
30分無料で利用できますので、選択しない理由はありません。
「AIRTALK 30 Minutes US$ 0.00」を選択し、「Set Effective Date」をタップすると、利用開始日を選択するページにいきます。
利用開始日はお間違えの無いように。
私は1月の3連休にシンガポールに再訪した際に人柱覚悟で、利用日をあえて1日前の日にしてみましたが、実際には利用開始日からのカウントになっていました。
多少、使用日がずれても大丈夫なようですが、どのくらいまで大丈夫か分かりませんので、正確に選ぶようにしてください。
「Add to Cart」を選択し、カートに進みます。
上部に選択したプランが表示されていますので、再度間違いがないか確認してください。
私の購入したAIRSIMはUS$10のチャージ付きでしたので、今回のプランは追加で支払いをする必要はありませんでした。
チャージの金額がない、もしくは足りない場合は不足分をクレジットカードかApple Payで支払います。
問題がなければ、「Confirm」をタップします。
「OK」を押すと購入完了です。
「Done」をタップします。
利用直前の設定
私はいつも飛行機の機内でSIMカードを入れ替えます。
iPhoneでMNVOを利用している場合は、構成プロファイルがインストールされていますので、あらかじめ削除しておいてください。
また、この時点でデータローミングをONにしておいてください。
現地到着後、機内モードを解除し、そのまま1,2分ほど待つと現地の電波を掴み、利用可能になります。
iPhoneの場合、APNは自動で設定されました。手動で設定する場合は、アプリ画面で確認可能です。
もし、うまく通信できない場合は、スマートフォンを再起動してください。
利用しての感想
今回、マレーシアとシンガポールの2カ国で使用しました。
マレーシアでの利用
クアラルンプール国際空港到着後、機内モードを解除するとすぐに電波を掴みました。マレーシアのローミング先のキャリアはDigiです。
Digiは今まで利用したことがなかったのですが、以前利用したMaxisと比べると4Gのエリアがやや狭い印象を持ちました。
とは言っても、実用には全く問題のないレベルです。
プトラジャヤで計測した際は下りで6.41Mbpsの速度がでていました。
シンガポールでの利用
年末年始のマレーシア/シンガポール旅行でのプランはマレーシアとシンガポールのコンボプランでしたので、マレーシアからシンガポールの移動に関しては特に何もする必要はありませんでした。
シンガポールに着いて機内モードを解除するとStarHubの電波を掴み利用可能になります。ナイトサファリのジャングルを除き、訪問したほぼ全域で4Gでの通信が可能でした。
計測時の通信速度も下りで24.3Mbpsでていました。
メリットとデメリット
主なメリットは下記のとおりです。
- 世界の主要国で利用可能
- 一度SIMを購入すれば、プランだけを購入すれば良い
- プランが豊富(1日プランや複数国で使えるコンボプランがある)
- リーズナブルなプランが多い
私はデメリットは感じなかったのですが、下記が考えられます。
- 1日の高速データ通信量に制限がある(動画をたくさん見たり、テザリングでバリバリ仕事をすると足りなくなるかも)
- ローミング先のキャリアがその国の2,3番手のキャリアであることが多い
- (中国など)国によってはプランが高い
まとめ
今回使用したマレーシアとシンガポールでは非常にリーズナブルかつ快適にデータ通信をすることができました。
AIRSIMの一番のメリットは都度SIMカードを買う必要がなく、プランだけを購入すればよいところだと思います。
国によっては現地でSIMカードを購入するほうがリーズナブルな場合もありますが、AIRSIM自体が安いので、海外によく行かれる方は持っていて損はありません。