出張中マンハッタンのロウアー・ウエスト・サイドでミーティングがあり、時間が少し余りましたので、多くのニューヨーカーと観光客で賑わう空中公園「ハイライン」に行ってきました。
ハイラインについて
ハイライン(High Line)は、廃線になった貨物専用列車の高架部分に建設された全長2.3kmの公園です。
北端の入口は34丁目11番街となり、地下鉄7番線の34丁目・ハドソンヤード駅から歩いて1,2分の距離です。
南端のガンズボートストリート入口は地下鉄A/C/E線14丁目駅から徒歩約7分程度の距離です。
ハイラインには約3ブロック毎に合計11箇所の出入口が設けられていますので全区間歩くことも、途中だけ歩くことも可能です。
ハイラインの歩き方
私はガンズボートストリート入口から北上して北端の34丁目まで全区間歩きました。
ガンズボートストリート入口ですが、鉄道高架線の名残りが見て取れます。
入口の天井には「GIVE YOUR DAUGHTERS DIFFICULT NAMES」という文字が。
これはマリネッラ・セナトーレ(Marinella Senatore)という方の作品で、フェミニストの詩人ワーサン・シャイア(Warsan Shire)の一節だそうです。。
入口の階段は駅の階段そのものですね。
ハイラインの遊歩道は色とりどりの植物、マンハッタンの街並み 、パブリックアートが楽しめます。
下の写真はロスを拠点に活躍するアンドレア・バワーズ(Andrea Bowers)による作品。
「Somos 11 Milliones(We Are 11 Million)」。DACAの撤廃により強制送還の危機にさらされている不法移民の子供たちを支持するサインです。
アーティステックなビルです。
「IRONWOODLAND」。ハイラインを表したワードでしょうか。セーブル・エリス・スミス(Sable Elyse Smith)による作品。
途中、美術品やTシャツを売っているコーナーもあります。
マリーチェン・ダンツ (Mariechen Danz)の作品「The Dig of No Body」
ハイライン沿いにはザハ・ハディド・アーキテクツによる集合住宅もあります。
ミッドタウンには鉄道基地もあります。
高架鉄道の名残りがところどころに残っています。
再開発の進むミッドタウンの高層ビルと列車のコントラストがなんとも言えません。まるで模型のようです。
反対側はハドソン川がよく見えます。
北端まであと僅かになりました。もう少し歩いていたいという気になります。
北端の出入り口付近です。
南端から北端までの所要時間はゆっくり歩いて約45分でした。
注意点
15丁目のチェルシーマーケットパッセージと30丁目付近に軽食やアイスクリームの屋台がありますが、ミネラルウォーターなど飲み物はあらかじめ持参しておくほうがベターです。
また、トイレは17丁目付近とガンズボートストリート付近の2ケ所にしかありません。
まとめ
ニューヨーカーにも観光客にも人気のあるハイラインですが、実際に歩いてみてその理由が分かりました。
天気が良かったこともありますが、とにかく気持ちが良いです。まさに「大都会のオアシス」という言葉が ぴったりです。
ダウンタウンからミッドタウンに向かう間のニューヨークの街並みの変化やパブリックアードなど、ニューヨークならではの楽しみ方も可能です。