ニューヨークと言えば自由の女神像を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私は5度目のニューヨーク訪問でやっと見に行くことができました。
今回の記事では女神像のあるリバティー島への行き方と自由の女神像の見どころをご紹介します。
自由の女神像について
マンハッタン南西のリバティ島に立つ自由の女神像(Statue of Liberty)の正式名称は「世界を照らす自由 (Liberty Enlightening the World) 」です。
アメリカ合衆国独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランス人の募金によって贈られ1886年に完成しました。
設計はフランスの彫刻家フレデリク・オギュースト・バルトルディですが、エッフェル塔の設計で知られるギュスターヴ・エッフェルも像の強度を保つために鋼鉄の骨組みの設計を担当しています。
自由の女神像は、自由の国アメリカの象徴として圧倒的な存在感でそびえ立っています。
1984年には19世紀における鉄鋼技術の最高傑作として、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
自由の女神像への行き方
自由の女神像の立っているリバティ島はその名の通り島ですので、フェリーを使ってアクセスする必要があります。
リバティ島行きのフェリー乗り場はバッテリーパークにあります。
バッテリーパークの最寄りの地下鉄駅は下記の2つとなります。
- South Ferry=1系統
- Bowling Green=4,5系統
地下鉄の駅からバッテリーパークへのアクセスは下記の地図をご参照ください。
チケットの種類と買い方
チケットの種類
チケットの種類は下記の3種類あります。
- Reserve Ticket=$18.50。往復のフェリーとリバティ島への上陸、エリス島移民博物館入場が可能です。
- Pedestal Reserve Ticket=$18.50。1に加え、自由の女神像の台座の見学が可能です。
- Crown Reserve Ticket=$21.50。2に加え、自由の女神像の王冠へのアクセスが可能です。
2と3は当日購入はほぼ不可能ですので、公式サイトで事前に予約する必要があります。特に3は人気が高く、3〜6ヶ月前に予約する必要があります。
チケットの買い方
チケットの購入方法は大きく分けて下記の3つがあります。
- 公式サイトで購入
- 現地のチケット売り場で購入
- フリーパスの利用
公式サイト
公式サイトでは事前にオンライン購入可能です。
公式サイトで購入の際には日時指定をあらかじめする必要があります。
また、Reserve Ticketに関しては、公式サイトで売り切れていてもチケット売場では当日購入が可能です。
当日購入
当日購入は、バッテリーパーク内のキャッスルクリントンのチケット売場で可能です。
私が訪問した時は空いていてほとんど並ばずに購入できましたが、タイミングよっては購入するまでにかなり時間がかかることもあります。
下記は実際に購入したチケットです。
フリーパス
ニューヨークシティパスやニューヨークパスのようなフリーパスでもリバティ島への上陸は可能です。
ただし、台座や王冠にはいけませんので、それらを訪問したい場合は公式サイトでチケットを購入する必要があります。
フリーパスの場合、キャッスルクリントンのチケット売場で引き換えが必要です。窓口は「Will Call」と書かれた専用窓口になりますので、他の窓口よりも空いています。
フリーパスはニューヨークの主な観光地への入場券がセットになっており、お得ですのでニューヨーク市内観光をされる方はぜひご検討ください。
Statue Cruises
自由の女神像のあるリバティ島に行くフェリーはStatue Cruisesです。
マンハッタン発の場合、マンハッタン→リバティ島→エリス島→マンハッタンという経路で航行しています。
運行時間
マンハッタン発のフェリーは20分感覚で運行しています。最終便は15時発と早いので、お気をつけください。
リバティ島発マンハッタン行きの最終便は17時です。
フェリーの時刻表に関しては、下記をご参照ください。
乗船方法
乗船前にセキュリティチェックを受ける必要があります。セキュリティチェックは飛行機のものとほぼ同様です。
このセキュリティチェックが時間がかかります。私が行った時は30分ほどでセキュリティチェックを通過しましたが、混んでいると2時間位かかることもあるそうです。
セキュリティチェック完了後は案内板に従って進み、いよいよフェリーに乗船です。
おすすめの座席
フェリーは3階建てで中には売店もあります。
席は全席自由席ですが、おすすめはオープンデッキになっている3階の進行方向右手側です。
この席が写真を撮るためのベストポジションです。
出港後は遠ざかるマンハッタンを眺めることができます。
しばらく進むと、自由の女神像が見えてきます。
自由の女神像の正面を通過します。
自由の女神像とマンハッタンを一緒に写真に収めることも可能です。
マンハッタンからリバティ島への所要時間は20分程度です。
自由の女神像の見どころ
リバティ島に着きましたら、まずは音声ガイドを借りてください。音声ガイドはチケット代に含まれていますので、追加料金無しで借りることができます。
リバティ島自体は小さく普通に歩くと1周10分もかからないくらいだと思いますが、音声ガイドを聞きながら回ると45分くらいかかります。
私はReserve Ticketでしたので、下からの見学です。
自由の女神像の顔は設計者のフレデリク・オギュースト・バルトルディが彼の母親をモデルにしたと言われています。
また、女神がかぶっている冠には七つの突起があり、七つの大陸と七つの海に自由が広がるということを意味しています。
右手で掲げているたいまつの炎の部分は純金で造られています。たいまつは2代目で、初代は来年できる博物館に展示予定です。
左手に持っている銘板には、アメリカ合衆国の独立記念日である「1776年7月4日」とローマ数字で刻印されています。
足元には全ての弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆自由で平等であることを象徴している引きちぎられた鎖と足かせがありますが、残念ながらこちらは王冠からしか見ることができません。
あまり見ることのない後から自由の女神像を見ると、足の裏が見え一歩前に踏み出していることが分かります。
リバティ島から見るマンハッタンも見どころのひとつです。
まとめ
ニューヨークの必見スポット自由の女神ですが、意外と行くのが面倒くさいです。
特にチケット購入からセキュリティチェックの通過まではピークシーズンですと2時間以上かかることともあるそうです。
また、チケットもリバティ島に上陸するだけのタイプのチケットと台座まで行けるチケットが同じ価格ですので、訪問の日時が決まっている場合は、オンラインで台座まで行けるチケットを予約するのがおすすめです。
この記事では触れませんでしたが、復路ではエリス島でも下車することができますので、評価の高い移民博物館も一緒にお楽しみください。