知床半島は世界遺産のなかでも自然遺産に登録されています。自然遺産に登録されていますので、むやみに開発することもできず、陸路で訪問が可能な見どころも限られています。
特に知床岬の先端には船でしか行くことができません。何としてでも岬の先端を見たくて、世界遺産クルーズを利用しましたので、以下にご紹介します。
知床 世界遺産クルーズについて
知床は海も含めて世界遺産に登録されています。また、知床半島の先端には船でしか行くことができません。
加えて、世界遺産クルーズは船上からしか見ることができない断崖絶壁や数々の滝、知床連山の山並みを楽しむことができます。
世界遺産クルーズ提供会社
知床で世界遺産クルーズを提供している会社は斜里町観光協会のWEBサイトによると5社あります。
- ゴジラ岩観光
- 知床クルーザー観光船 ドルフイン
- 知床世界遺産クルーズFOX
- 知床遊覧船
- 道東観光開発(株)
それぞれで利用できる船に違いがあります。
道東観光開発は大型船ですが、他は中小型船です。
大型船は揺れが少ないのですが、沿岸の近くまでいけないというデメリットがあります。一方、中小型船は沿岸の近くまでいけますが、揺れが大きいです。
斜里町観光協会のWEBサイトをご覧頂き、目的にあった会社をお選びください。
クルージングコース
私は知床遊覧船を選びました。
知床遊覧船では、下記の3つのクルーズコースがあります。
- カムイワッカコース
- ルシャ湾コース
- 知床岬コース
カムイワッカコース
カムイワッカの湯の滝まで行って帰ってくるコースです。
- 所要時間=1時間
- 料金=大人3,300円、小学生1,650円、幼児無料
ルシャ湾コース
ウトロ漁港と知床岬のほぼ中間に位置するルシャ湾まで行って帰ってくるコースです。ルシャ湾にはよくヒグマが出没し、ヒグマと会える確率は98%だそうです。
- 所要時間=2時間
- 料金=大人5,500円、小学生2,750円、幼児無料
知床岬コース
知床岬の先端まで行きますので、知床半島のウトロ側を全て見ることができます。知床岬の先端には船でしかいけませんので、時間が許せばこのコースがおすすめです。
- 所要時間=3時間
- 料金=大人8,000円、小学生4,000円、幼児無料
チケットの手配と乗船まで
チケットの手配は知床遊覧船のWEBサイトで可能です。
当日、クルーズの開始時間の30分前までに事務所に行き手続きをする必要があります。手続き順が乗船順になりますので、良い席を確保したい場合は、なるべく早めに行ってください。
クルーズ船について
船は定員65名の中型船でした。トイレも完備されています。
座席は1階席とオープンになっている2階席を乗船順に選ぶことができます。写真を撮る場合は窓のない2階席がおすすめです。
また、クルージング中に景勝地に近づくのは往路のみとなっていますので、進行方向右側の座席を選んでください。
クルージング見どころ
受付時に主な見どころが入った地図をもらうことができます。
また、クルージングの最中には船のスタッフの方の解説もあります。
フレペの滝
前回の知床八景の記事でもご紹介したフレペの滝です。
湧き水が滝となってながれているため、水量が少なく、乙女の涙とも呼ばれます。
クンネポール
クンネポールとは黒い洞窟という意味です。
象岩
岩の形が象ににているため、その名が付いています。
カムイワッカ湯の滝
こちらも知床八景の記事でご紹介済みの有名な滝です。
ヨウシペツの滝
あまり有名ではありませんが、優雅で美しい滝です。
カシュニの滝
カシュニとは、はアイヌ語で「仮小屋のあるところ」の意味です。断崖から海への直接流れ落ちる滝です。
観音岩
その形が観音様に似ていることから観音岩と呼ばれています。
知床岬先端
クルージングの途中で熊を見ることができたのですが、遠過ぎでカメラに収めることはできませんでした。
番外編 ゴジラ岩
クルーズ船乗場の近くにはゴジラ岩というゴジラに似ている岩があります。
知床にはほんとに色々な岩があります。もともとウトロという地名自体、「奇岩の多いところ」という意味のアイヌ語の「ウトロチクシ」が語源だそうです。
まとめ
知床 世界遺産クルーズは海側から知床半島の自然を堪能することができます。車では行けないスポットや海側からしか見れない景観を見ることができますので、知床世界遺産を満喫するにはクルーズは欠かせません。
また、今回はヒグマしか見ることができませんでしたが、運が良いとオジロワシやシャチ、イルカ、クジラなどと出会うことができます。
コースも3つありますので、ご都合に合わせて知床 世界遺産クルーズをお楽しみください。