知床は世界遺産に登録される前から北海道有数の観光地で、知床八景と呼ばれる8つの景勝地があります。
今回の記事では、写真を中心に知床八景をご紹介します。
オシンコシンの滝
女満別空港から知床半島に向かうルートで最初に登場する知床の玄関口ともいえるのが、オシンコシンの滝です。
オシンコシンとは、「そこにエゾマツの群生するところ」を意味するアイヌ語に由来しています。
滝の多い知床半島でも最大の滝で、1990年には日本の滝100選にも選ばれています。
落差約80mの断崖を水が落ちてくる様子は非常に迫力があります。
知床峠
次に向かったのが知床峠です。
知床峠はウトロと羅臼町間の知床横断道路の頂上に位置します。
のどかな漁港が広がるウトロエリアから、途中で世界遺産の登録地域に入るのですが、景色は一変します。手付かずの自然に溢れています。
天気が良いと北方領土を見ることができるのですが、残念ながら当日は天気が悪く、見ることができませんでした。
プユニ岬
ウトロから知床峠に向かう途中にプユニ岬は位置しています。
知床峠からウトロに向かう方角に車2台ほど停車できるスペースがあります。
プユニとは、「穴のあるところ」を意味するアイヌ語に由来しています。
プユニ岬の看板の近くは木が生い茂っていますので、近くの「みはらしはし」からウトロ港やオホーツク海を一望することをおすすめします。
夕陽台
プユニ岬から雄大なオホーツク海を見た後は、一度ホテルにチェックインします。
次に目指すのはホテルから徒歩圏内の夕陽台です。
夕陽台展望台は国立知床野営場の奥に位置しています。
その名の通り、 美しい夕陽を見ることができるスポットということで有名ですが、当日は天気が悪く夕陽は見れそうもなかったため、写真を撮って退散しました。
これで1日目の観光は終了です。
フレペの滝
2日目の観光は知床 世界遺産クルーズからスタートしましたが、世界遺産クルーズに関しては、次回に別記事でご紹介します。
クルージング中に知床八景のフレペの滝を海側から見ました。フレペとはアイヌ語で「赤い水」という意味だそうです。
切り立った断崖からしみだした水が海へ直接流れおちています。
フレペの滝には知床自然センターから徒歩20分ほどでアクセスすることも可能です。滝だけではなく道中の自然散策も人気があります。
カムイワッカ湯の滝
同じくカムイワッカ湯の滝も海側からです。
アイヌ語で神、または神のような崇高な存在という意味のカムイと水の意味を表すワッカが名前の由来です。
酸性の強い温水が流れるというめずらしい滝です。
6月〜10月までは車でアクセスすることも可能です。
オロンコ岩
クルーズ終了後、ウトロ港のクルーズ船の発着場の近くにあるオロンコ岩に登りました。
オロンコ岩は高さ60mの大きな岩で夏季に限り登ることができます。
オロンコ岩とは、「そこに座っている岩」を意味するアイヌ語に由来しています。
170段を超える急な階段を登り切るとオホーツク海、ウトロの町並み知床連山を一望すことができます。
知床五湖
オロンコ岩からの絶景を楽しんだ後は、知床八景の最後の景勝地知床五湖に向かいました。
知床五湖は原生林に囲まれた、静かな湖です。各湖には名前がなく一湖、二湖などと呼ばれています。
知床五湖には、往復1.6kmの高架木道と静かに奥深い自然に触れることのできる1周3.0kmの地上遊歩道という、2つの歩き方があります。
私が訪問した時は熊が出現したということで、地上遊歩道は通行止めになっていました。
高架木道は一湖まで行くことができます。原生林に囲まれた一湖はとても神秘的でした。
天気が良ければ知床連山がよく見えるそうですので、残念でした。
まとめ
知床八景のうち、オシンコシンの滝、オロンコ岩、夕陽台の3箇所は世界遺産登録地域外にあります。
しかし、いずれも知床を楽しむ上では欠かせない景勝地です。
世界遺産登録地域では野生の熊や鹿、狐を見ることができ、知床の大自然に触れ合うことができます。
今回の旅行は天気に恵まれず、知床連山や夕陽などを見ることができませんでしたので、ぜひ再訪問したいと思います。