香港のeチャンネルは登録しているのですが、実は日本の自動化ゲートの登録はしていませんでした。
今回のシンガポール旅行の発着が成田空港だったため、帰国便の顔認証ゲートも使えないのでこの機会に登録することにしました。
一度自動化ゲートの便利さを知ってしまうと、通常のゲートに並ぶのはストレスを感じてしまいますので…
自動化ゲートとは
自動化ゲートとは文字通り、出入国の際に審査官による対面審査を経由せず、ゲートに設置された機械により出入国者を認証するシステムです。これにより出国および入国の手続を簡素化・迅速化し、利便性が高まっています。
現在、第3ターミナルを除く成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港 セントレアに設置されています。
登録方法と登録場所
登録方法
登録は簡単で、申請書に必要事項を記入し、パスポートと一緒に提出し、指紋を登録するだけです。
申請書は当日受付カウンター付近でも記入することもできますが、事前にWEBサイトからダウンロードすることもできます。
ただ、WEBからダウンロードできるフォームはカウンターにあるものとは微妙に違っているらしく、郵便番号と自動化ゲートの登録が初めてかどうかを書き足す必要がありました。
下記から申請書はダウンロードできます。
http://www.moj.go.jp/content/001207855.pdf
一度手続きをすると、パスポートの有効期間中は利用可能です。
登録場所
登録できる場所は、上記の4空港に加えて、東京・大阪・名古屋の入国管理局で登録することができます。
私は成田空港 第2ターミナルで登録しました。セキュリティチェックを過ぎて、イミグレーションの左側に自動化ゲートがあるのですが、更にその左に自動化ゲートの受付カウンターがあります。
その他の詳細は、政府広報オンラインのWEBサイトをご覧ください。
使用方法
香港のeチャンネルやシンガポールの出国時に使える自動化ゲートと同様、パスポートの写真のページを読み取り、その後指紋を読み取らせます。
日本の自動化ゲートは他国のものとは違い、両手の人差し指の指紋をスキャンする必要があります。それも指を置く位置が指定されていて、慣れていないせいか、出国時も帰国時も1度ではうまく読み取ってもらえませんでした。
香港のeチャンネルやシンガポールの出国時の自動化ゲートは片手のみで大丈夫な上に、指の置き方が多少アバウトでも読み取ってくれますので、日本のゲートはやや使いづらい印象を持ちました。
個人的には、最近羽田空港に導入された顔認証ゲートの方がスピーディで使いやすいと思います。
メリットとデメリット
メリット
- 利用者が少ないので、繁忙期でもあまり並ばずに出入国手続きが可能。
- 入出国のスタンプを押されないので、査証ページの節約になる。これは、海外に行く頻度の高い人にはメリットです。
デメリット
- 指紋を登録する必要がある。人にもよると思いますが、嫌な人は嫌だと思います。
- メリットで書きました入出国のスタンプを押してもらえないことはデメリットになる可能性があります。
保険等で証明書が必要になる時に、他の書類が必要となる。
また、外国に入国する際に、スタンプがないことにより、色々質問される可能性がある。現在では、他国でも自動化ゲートが普及してきていますので、可能性は低くなっていると思いますが…
法務省のWEBサイトでは、自動化ゲートにいる職員にお願いすると、スタンプを押してもらえるという説明がありますが、私が利用したときには入出国時とも誰もいませんでした。
自動化ゲートは、いずれは登録不要の顔認証のゲートに置き変わっていくような気がしますが、顔認証ゲートが出国時にも使えるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。
海外に行く機会が多い方は、登録して損はないと思います。