二荒山神社と大猷院の観光を済ませ、残るは東照宮のみです。混雑が緩和されていることを期待して戻りましたが、拝観券売場の行列は更に長くなっています。
東照宮を見ないで帰るわけにはいけませんので、意を決して行列に並びました。
混雑の中の観光でしたが、東照宮は非常に素晴らしく、並ぶだけの価値はあります。今回は、東照宮の魅力についてお伝えします。
東照宮の概要
世界遺産「日光の社寺」で最も有名な日光東照宮はは徳川家康がまつられた神社です。現在の主な建物は1636年に建て替えられたものです。
境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物があり、豪華絢爛な美しさは圧巻です。
拝観料金は大人1,300 円、小中学生400円です。
拝観時間は4月〜10月が8時〜5時、11月〜3月は8時〜4時で、所要時間は60分〜90分くらいです。
写真で紹介する見どころ
石鳥居(いしどりい)。1618年九州筑前藩主黒田長政公によって奉納されました。
鳥居をくぐると五重塔があります。1650年に若狭の国小浜藩主酒井忠勝公によって奉納されました。
五重塔の先には拝観券売場がありますが、ご覧の通り長蛇の列…
拝観券を購入し、正門をくぐると最初に見えてくるのが、三神庫(さんじんこ)です。
上神庫・中神庫・下神庫の総称が三神庫で、中には馬具や装束類が収められています。
三神庫のむかいに神厩舎(しんきゅうしゃ)があります。神厩舎ご神馬をつなぐ厩です。昔から猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻があります。これらの彫刻は人間の一生をを風刺しているそうです。
有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻。
陽明門(ようめいもん)。日本を代表する最も美しい門で、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされています。いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」とも呼ばれています。
唐門。全体が胡粉(ごふん)で白く塗られ、細かい彫刻が見事です。
唐門の奥に本殿・石の間・拝殿から構成される御本社があります。
神輿舎。三基の神輿が納められています。
有名な眠猫。「陽の光を浴びて子猫がうたた寝をしているところで日光を現わす絶妙の奥義を極めている」と説明には書かれています。
眠猫を過ぎて奥宮へ。かなり階段が多く登るのが大変です。写真は鋳抜門(いぬきもん)。
奥宮はかなり混雑しており、なかなか前に進むことができませんでした。原因はこの叶杉。この杉のほこらに向かって願い事を唱えると、叶うと伝えられているそうです。多くの人が願い事を唱えるために並んでいました。
奥宮を下ると右手に祈祷殿があります。当日は結婚式をしていました。東照宮で結婚式なんて素敵ですね。
祈祷殿を通り過ぎると御本社に入ることができますが、内部はやはり撮影禁止です。御本社は現在、平成の大修理の最中です。
まとめ
現在は東照宮は神社ですが、金剛力士像など神仏習合の影響も随所に感じられます。また、唐門など中国から影響を受けている建物や彫刻も多く、非常に奥が深いです。
今回はほとんど予習をしないで行きましたので、見落としや気づかなかった部分も多かったので、次回はしっかりと予習をして訪問したいと思います。
もちろん、東照宮は予備知識無しで訪問しても豪華絢爛な建物や三猿、眠猫など楽しめる要素が溢れていますので、ぜひ一度訪れてみてください。