東武日光駅から徒歩ルートで最初に到着するのが日光山輪王寺(りんのうじ)です。輪王寺は世界遺産に登録されている日光の寺社に属しています。
今回は世界遺産 日光の寺社の概要と輪王寺三仏堂についてまとめます。
世界遺産 日光の寺社概要
奈良時代後期に勝道上人(しょうどうしょうにん)が開いた霊場が日光山の始まりです。以来、約1200年の歴史を有しています。
日光では日本固有の神道と大陸伝来の仏教が混ざりあった神仏習合が見られます。
1999に年文化遺産として世界遺産に登録されました。世界遺産には下記の二社一寺に属する103棟の建築物群と周辺の景観遺跡が含まれます。
- 日光東照宮
- 日光二荒山神社(別宮本宮神社、別宮滝尾神社を含む)
- 日光山輪王寺(大猷院霊廟を含む)
また、登録にあたっては、下記の世界遺産登録基準を満たしているとみなされました。
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
日光山輪王寺
日光山輪王寺は、766年に勝道上人により開山・創建されて以来、現在まで至る長い歴史をもつ天台宗のお寺です。
輪王寺の主な見どころは下記になります。
- 三仏堂(重要文化財)
- 金剛桜(国指定天然記念物)
- 宝物殿
- 大猷院(国宝)
三仏堂(さんぶつどう)と大猷院(たいゆういん)は離れており、三仏堂から大猷院に行くには、東照宮と二荒山神社を通り過ぎていく必要があります。
三仏堂
三仏堂は日光山輪王寺の本堂で東日本では最も大きな木造建造物です。現在の建物は、1645年に三代将軍徳川家光によって建て替えられました。
現在は改修中で中は見学することができますが、外観は仮囲いに囲まれて見ることができません。
三仏堂の拝観料は400円です。大猷院とセットで900円の輪王寺券も販売されています。拝観時間は4月〜10月が8時〜5時、11月〜3月は8時〜4時です。
見学の所要時間は20分〜30分くらいです。
三仏堂の中は写真撮影が禁止されていますので写真は無いのですが、3つの大きな仏像(千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音)が祀られており、それが名前に由来になっています。
金剛桜
三仏堂の前庭には推定樹齢500年の金剛桜があります。昭和11年に国の天然記念物に指定されています。
例年の開花は4月20日頃だそうです。開花した姿を見てみたいですね。
三仏堂と同じ敷地内に宝物殿もありますが、今回は時間の都合でパスしました。宝物殿は別料金になっており、入館には300円必要です。
この門をくぐり、次の目的地である東照宮にむかいます。実はこの門が表参道に面している表門です。通称黒門と言われています。
まとめ
日光山輪王寺の見どころは何と言っても3体の仏像だと思います。色鮮やかで見事な仏像でした。
三仏堂は東日本最大の木造建造物なので、建物自体も見応えがあると思いますが、残念ながら現在は観ることができません。
平成30年に改修が終了予定ということですので、その頃また訪れてみたいと思います。