10月10日より香港を訪れた外国人が出国する際に、自動ゲートを使用し顔認証による出国が可能になりました(「Smart Departure/スマート・ディパーチャー」)。私はeチャンネルを登録していますので、Smart Depatureは利用しないと思いますが、以下に利用方法や、eチャンネルとの違いをまとめます。
Smart Depature概要
利用にあたり、事前登録は不要です。自動ゲートにより出国が可能となりますので出国審査の時間を大幅短縮できます。香港国際空港では入国ほどではないですが、出国手続きも時間がかかりますので、これはありがたいシステムです。
Smart Depature利用方法
- 香港入国の際、顔写真の撮影がおこなわれ登録される。
- 入国の際、Smart Departure対象者を示す「SD」のロゴ入りの入国スリップが渡される。
- 出国時はSmart Departureと表示された自動ゲートで顔認証をおこなう。
顔認証の精度は99%を超えているそうですが、滞在中に顔を負傷したり美容整形をおこなった場合は認識できないことがあるそうです。また、帽子、眼鏡、マスクなどは外す必要があります。
詳細は下記の記事をご参照ください。
eチャンネルとの違い
eチャンネルは誰でも利用できるわけではないのですが、eチャンネルを利用できる資格がある場合、eチャンネルとSmart Depatureのどちらを利用すればよいか、ということですが、個人的にはeチャンネルです。
理由としては、香港は出国も時間がかかりますが、それ以上に入国に時間がかかります。今回の出張の際にも有人のイミグレーションは下記の通りの混雑ぶりです。
これでも香港のイミグレーションとしては空いている部類になると思います。
Smart Depatureはあくまでも出国のみの利用ですので、入国は有人のイミグレーションを利用しなくてはいけません。
一方のeチャンネルは登録こそ必要ですが、一度登録してしまえば、パスポートの有効期限内は入出国ともに自動化ゲートを利用できます。
何度も香港に来る可能性のある方で、eチャンネルを利用する資格のある方は、eチャンネルの登録をおすすめします。
eチャンネルの登録に関しては、下記の記事をご参照ください。
eチャンネルとSmart Departureの併用は不可
それでは入国時にeチャンネルを使った場合、出国時にSamrt Depatureを使えるか、ということですが、これは不可です。
Smart Depature利用可能者には入国時にSDという文字の入った入国スリップが渡されます(下記写真の左)。一方、下記写真の右は私がeチャンネルのゲートで受け取ったスリップです。
まとめ
- 新たに香港国際空港に導入されたSmart Depatureは香港からの出国手続きにかかる時間を大幅に短縮する。
- Smart Depature利用可能者は入国時にSDとプリントされた入国スリップを受け取る。
- eチャンネルを利用できる資格のある方は、入国でも使えるeチャンネルの方がメリットが大きい。